(第20号・2003年2月14日号)
  季節の便りをお届けします。

< 地 図 − 生き物リスト >


日ごとに春を感じるようになってきたました。
今回は昨年秋から、この冬の総決算。
①ヤツガタケトウヒ、②台湾ヒノキ、③冬の木曽谷、④雪だるま、をまとめました。

①ヤツガタケトウヒ
信州中央部の八ヶ岳・西岳山麓、日本中でここだけにある、ヤツガタケトウヒ (Picea koyamae Shirasawa)の天然林を、10月3日見に行ってきた。
ヤツガタケトウヒは希少種であり、種子は生産されてはいるようだが、稚幼樹が非常に少なく、 存続が心配されている。


(写真左)左は天然カラマツ、中央がヤツガタケトウヒ (写真右)ヤツガタケトウヒとヒメマツハダの球果

②台湾ヒノキ
11月8〜10日、職場の同僚と「台湾ヒノキ」を見に行ってきた。
初日は台北に着いて閉館間際に故宮博物院を見、翌日早朝出発し、 高速道路から曲がりくねった山道を、台湾中央部にある「達観山」へ向かう。
台湾ヒノキはとにかく大きい。直径3m程度では名前がついていなかった。 看板の森林の効用(国土保安、水源かん養、自然保育、森林遊楽、木材生産)は日本と同じ。


(左)達観山保護区の入口  (右)「森林の効用」


③冬の木曽谷
年が改まった1月24日、木曽は上松町の「森林浴」で有名な「赤沢自然休養林」から さらに奥に入ったヒノキの森に行ってきました。
前日は木曽には珍しい大雪、長野から塩尻までの高速道路、さらにR19も渋滞で、 いつもは3時間ほどのところが5時間近くかかりました。
標高が高くて成長が遅いので質の良い木曽ヒノキが伐採されたあとの若い人工林は 立派に育っていました。



④雪だるま
1月26日、長野市内にもたくさん雪が積もって、娘と近間で雪だるま作り。
小さな雪だるまを転がすと、湿雪のため、地面の砂や葉っぱまで巻き込んで、 みるみる大きくなりご覧のとおり。