(第40号・2011(平成23)年7月31日号)
  季節の便りをお届けします。

< 地 図 − 生き物リスト >

 昨年10月から、忙しかったわけでもないが、また更新をサボってしまった。
 3月11日に東日本大震災、昨日は新潟・福島(会津)で豪雨。福島原発事故により7〜9月の節電、職場では昨年比ー20%。脱原発・減原発とか、今後のエネルギー政策をどうするかというより、クルマ社会・エネルギー浪費社会・個々人のライフスタイルの転換のチャンスと捉えたほうが良いと思う。
 青森の夏は終わりに近づいているが、今回は「八甲田山の日、記念登山」と「夏の山仕事」。

○「八甲田山の日・記念登山会」
 7月10日、青森の山岳団体などからなる実行委員会の主催による「八甲田山の日記念夏山開き・登山大会」に参加した。酸ヶ湯から仙人岱、大岳、毛無岱のコースで133人の大所帯でゆっくりゆっくり登った。天気はイマイチだったが、ミヤマオダマキ、シャクナゲも咲いて八甲田の夏山を楽しむことができた。込んでそうだったので今回も酸ヶ湯温泉はパス。

 地獄沢を登る          ミヤマオダマキ       毛無岱へ降りる      シャクナゲ


○「夏の山仕事」
 ①山に植えた木(スギ)が光を浴びてよく成長するように、周囲にはびこる草木の下刈・したがりを行う。暑い時期の下刈作業は本当に大変だが、この時期は草木の成長盛りのため地下(根)に養分が貯まっていないので秋や冬より効果がある。
 ②込み合ってきた木を間引く作業、間伐・かんばつを経て、スギ林が50年生くらいになると全部伐採、皆伐・かいばつする。木材が安く、また再植林する費用が負担になるので、最近はあまり皆伐はしないが、持続的な森林経営には再植林も必要。伐倒・ばっとうはチェーンソーでやるが、「枝払い」えだはらいや一定の長さに切る玉切り・たまぎりはプロセッサー、丸太の運搬はフォワーダなどに機械化されている。
 ③また田山も十和田湖も火山なので、このあたりの山は、火山灰など崩れやすい地質である。源流部の崩壊を止めたり、奥入瀬渓流などに土砂が流れないよう工事を行っている。それぞれ山奥での大変な仕事である。

 下刈作業             伐採作業             治山工事


(H23.7.31更新)  戻る