(第47号・2013(平成25)年10月20日号)
  季節の便りをお届けします。

< 地 図 − 生き物リスト >

 暑い暑いと思っていたら急に寒くなったり、10月に入って16日には伊豆大島で台風26号による一晩で雨量800mmという集中豪雨の土石流で死者27名行方不明21名という大きな被害が出た。27号もフィリピン東方で発達(920hPa)し、ゆっくり北上、不気味な動きを見せている。
 今回は、秋の味覚「栗」、きりたんぽまつり、焼山、森吉山、白神シンポジウムと盛りだくさん。編集大変。

○秋の味覚「栗」

 前の住人が植えたものか、宿舎の裏に高さ5mほどのシバグリではない栗の木があって、良い栗がなった。10月5日に大粒を拾ってきて、ナイフはオピネル、作業用ゴム手袋で、66個、剥いた。3時間かかった。
 栗御飯と、大半は砂糖120g(明治ブルガリアヨーグルトについてきた8gの粉砂糖×15袋)で煮た。一度に食べきれないので冷凍したが、解凍するとザラザラした食感になるので、冷凍はいかん。ま、カレーに入れるなど、再加熱すると問題ない。


○本場大館きりたんぽまつり

 10月12〜14日、大館樹海ドームで「本場大館きりたんぽまつり」(鹿角市は「きりたんぽ発祥の地」)が開催され、宿舎から目と鼻の先なので行ってみた。ことしで41回を数えるという。開会式が終わる頃、子どもたちが太鼓で盛り上げる最中、横殴りの雨が降り出して大変であった。おととしまでは長木川河川敷を会場にしていたが、雨天の心配と、さらなるPRのため、昨年亡くなった大館商工会議所・故三浦清久会頭の熱意によりドームで実現、昨年は8万人、ことしは3日間で11万6千人が訪れたという。
 コンビニで1,000円の「前売り引換券」を買い、会場の引換所でチケットと交換という、まどろっこしいシステムであったが、当日券も売っており、なんのこっちゃ。また開会式が10時30日に終わったのに開場は11時のため、お客が待たされるという、いやな予感がする場面もあったが、開場時間が数分前倒しになったほっとした。
 めあての実行委員会たんぽが、まだできていなかったので、ぐるっと会場を見学、20店以上がきりたんぽをだしていた。きりたんぽ600円、生ビール400円、ひとりさみしく、おいしくいただいた。


○秋田焼山

 10月13日、曇りときどき雨、八幡平の秋田焼山(1,366m)に行ってきた。
 8:40八幡平・後生掛温泉〜避難小屋〜見返り峠〜焼山〜避難小屋〜湯ノ沢源流〜ベコ谷地〜後生掛温泉12:40、というコース。火山のため、特異な風景とエゾイソツツジなど珍しい植物も見える。そしてその名のとおり、湯ノ沢の源流はお湯が流れており、ちょうど晴れてきて、黄葉見物と「足湯」しながらのおにぎりは格別であった。これオススメ!
帰りに大葛温泉「比内ベニヤマ荘」200円の温泉に入って帰った。


○森吉山

 10月14日、快晴、森吉山(1,454m)に行ってきた。
 8:00こめつが山荘(五合目)〜9:45森吉神社〜10:30山頂・休憩〜13:00こめつが山荘、という様田コース。
 最初登山者は少ないと思っていたが、一ノ腰で山口県から軽で200名山・300名山を回っているというおじさんとお話、途中からゴンドラ利用の中年夫婦・団体が登山道に合流し、込み合った。
 山頂からは、北から時計回りに、岩木山、八甲田、八幡平、岩手山、秋田駒ケ岳、鳥海山、男鹿半島、能代火力発電所の煙突まで見え、最高であった。山は晴れに限る!
 帰りに国道285号沿いの「長寿の湯」500円に入って帰った。


○白神シンポジウム

 10月19日、能代市で白神山地世界遺産登録20周年記念のシンポジウムが開催され、行ってきた。
 白神のこれまで、これからどうするのかといったことをテーマに、
 女優の星野知子さんは、見たり聞いたりするだけでなく、匂いや足の下の感触など5感で自然を感じることの大切さ、案内人の養成、地元の人が白神と幸せに共生できることなど、
 三村・佐竹、青森・秋田両県知事の対談では、保護と利用、白神ブランド、産品のPRなど、意気込みや思い、
 村上昌人・秋田魁新聞副編集長の素朴な語り口のコーディネートで、斎藤栄作美・白神山地自然アドバイザーの白神の自然を周りに広げる取り組み、中嶋日吉・第一観光バス㈱社長の観光にかける夢と道路復旧の切望、山本瞳・八森よめこ漁業の八森に嫁に来て白神の恵みを日本中に広げたい思いなどが聴けて、たいへん参考になった。
 3〜4年前に青森側の暗門の滝までは行ったことがあるが、まだ本格的には白神に踏み込んでいない。白神だけ残すのでなく、白神をシンボルとして身近な自然とか森、大館でいえば、竜ヶ森、田代岳、十和田湖などを大切にする心が広がれば良いと思う。
 開演前に時間があったので、前から気になっていた、旧料亭「金勇」も見学できた。天然秋田杉をふんだんに使った天井板、イタヤカエデの床柱など、またゆっくり見に行きたい。

(H25.10.20更新)