季節の便りをお届けします。

地 図生き物リスト

 「こなら山」は高山市の郊外、上野平(うわのだいら)にある、ネコのひたいほどの雑木の山で、昭和30年頃にカラマツやヒノキが植えられましたが、あまり手入れされなかったのか、コナラなどの広葉樹の森となっています。
 まわりの田んぼや、ホウレン草のハウスなどに囲まれて、ちょっとした自然が残っています。
 春はシュンランやダンコウバイの花、コシアブラの芽、枯れ木や枯れ枝は「薪」など、森の恵みもあります。
 季節の頼りなどをお届けしていきます。

○森林現況調査の結果

 こなら山の成長量は年間およそ3m(ha当たり7m)あり、毎年約2tの薪を作ることができます。

 場 所:   岐阜県吉城郡丹生川村大字新張(2005・平成17年2月高山市と合併)
 調査方法: 毎木調査(樹高は本数の10%を実測、樹高曲線を適用)
 面 積:   0.43ha
 樹 種:   コナラ、ウワミズザクラ、カラマツ、コシアブラ、ソヨゴほか

項目\調査 2004(H16)
11月7日
2010(H22)
12月28日
備 考
林齢(推定) 50 56 
平均直径(cm)24.0 26.9コナラ
平均樹高(m) 18.5 19.3コナラ
本数(/ha) 502(1,157) 501(1,154) 
材積m3(/ha) 161(372) 178(409) 
平均成長量
m3/年(/ha)
3.22(7.4) 3.17(7.3) 
年平均炭素
固定量(tC/年)
0.97 0.95 
※炭素固定量=年平均成長量(m3/年)×容積密度0.6(広葉樹)×炭素含有量(0.5)


 こなら山の林相     樹冠(H4.11.7)
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<以下つづく>
 ・安全な伐採作業
 ・薪づくり
 ・ロープ木登り

(H25.9.15更新)