(第49号・2015(平成27)年12月7日号)
  季節の便りをお届けします。

< 地 図 − 生き物リスト >

 世界はテロへの恐怖を抱いたまま一年が終わりそうである。
 11月13日にパリ同時多発テロで132人が亡くなり、仏・米・ロシアなどが連携して国際テロ組織ISの拠点があるシリアを空爆、その陰でISがはびこる原因は解決されず、シリア市民が亡くなり、難民は欧州に向かう。
 円安の影響か、日本に空前の海外旅行客、中国人は爆買い、高山にも大勢の外国人が訪れる。その陰で中国は貧富の格差大。
 リニア中央新幹線(2027年)、東京オリンピック開催(2020年)で沸き立っているが、東日本大震災の復興は依然として前途多難。
 個人所得のほか、国や地域、子や孫の世代との様々な格差が問題の根源にあると思うが、かといって老後の生活を考えると、たくさん買い物したり寄付ができない自分。どうしたものか?
 今回は、ことし一年を振り返って、早春の飛騨の山々、五色ヶ原、乗鞍五ノ池、双六渓谷。


「早春の飛騨の山々」
 ことしは御岳チャオ(1/11)でのゲレンデスキーに始まり、見量山(2/7)、位山(2/21)、猪臥山(2/28)、大平山(3/8)、丸黒山(3/15・3/21)と、テレマークで近くの山に出かけた。飛騨の山は、低くても地形が急で、雑木などが多く大変だった。

「五色ヶ原」
 平成16年からガイド付きの自然散策を行っている「乗鞍山麓五色ヶ原」、5月20日、山開きの日に案内してもらった。五色ヶ原の自然、動植物、文化など、立ち止まってはの話を聞き、ゆっくり歩くので疲れない。乗鞍に降った雨や雪が地下にしみ込み、長い年月をかけて再び地上に湧き出し、ごうごうと流れ落ちる「布引きの滝」は圧巻。飛騨は木の国、山の国、そして水の国である。

「乗鞍五ノ池」
 来年、平成28年から8月11日が「山の日」となるので、高山市がジオツアーと銘打って、ふだん行けない乗鞍の「五ノ池」周辺のガイド付き自然散策を企画。昭和40年代の登山ブームのときに高山植物を痛めるとして立入禁止にしてきた場所を散策した。池のほとりにはまだ雪が残っていた。自然が回復するためには、やはり人が入らないことが一番か。

「双六渓谷」
 中学生の頃に、双六渓谷の紀行文か何かで「渓流に糸をたらすとゆらゆらと魚が浮き上がって来て、大岩魚だった」というようなことが書いてあり、学生時代に一人でゲートから歩いて渓流釣りに行った。大岩が重なっており小魚しか釣れず、川辺にテントを張って寝ていたら、雨が降ってみるみる水が入ってきたのを記憶している。
 以来約40年ぶりに、10月21日、晩秋の双六渓谷(金木戸)に入った。森林鉄道の跡が林道になっているので道はしっかりしているが、岩をくり抜いたトンネルが「OK」に見えた。ダムの補修工事など限られた人しか入らないが、早春や紅葉の時期はすばらしいと思う。


(H27.12.7更新)