今年の秋は暖かいと思っていたら、11月23日から雪が積もったままです。 「冬は寒くていやだぁ〜」と思うこともありますが、スキーなど冬の楽しみ もありますし、山の仕事は冬のほうがよい面もあります。 そんなわけで今回は冬山の仕事、 ①森林の調査、 ②間伐と、ついでに ③キツツキに好かれたわが家、の話です。
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○森林の調査 雪のない時期に山に行くと、身の丈もあるようなササや潅木が行く手をさえ ぎり、カ(蚊)、ブヨ、ハチなどがまとわりついていやなものです。 ところが冬になると寒いですが、かわりに、ササや潅木、渓流まで、何もか も雪の下になるのでどこでも自由に歩きまわることができますし、いやな虫も いません。 木の葉も落ちて遠くまで見通すことができます。 今の時期、雪が締まっていないので、スキーを履いても沈んでしまい、登る のは大変ですが、下りはスイスイ最高です。 (←写真の左下にスキーの跡) |
○冬山の間伐 トドマツなどを植えて20〜30年たつと込み合ってくるので、曲がった木 などを間引きます。この作業のことを間伐といいます。 細い木ばかりでは買ってもらえませんし、この辺ではトドマツは直径が太く なると芯が腐れたものが多くなるので、利用できる太さになった木から順に伐 ったりしています。 ブルドーザで伐った木を集めますが、雪の上で作業をすれば、夏山よりも地 面を痛めませんし、もっと寒くなれば、夏には行けない沢も渡ることができま す。 (←写真は土場に集められたトドマツ) |
○キツツキに好かれたわが家 12月5日朝、部屋の隅で「コンコン、コンコン」という音が聞こえます。 どうも外壁(トドマツの板張り)から聞こえるので、行ってみました。 建物の陰からそっとのぞいてみると、何とキツツキの仲間、アカゲラがわが 家の壁をつついているではありませんか。 アカゲラは「キョッ」と鳴いて飛んで行きましたが、2・3日後にも、同じ 音がしたと、かみさんは言います。 ま、家がこわれることはないでしょう。
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