(第9号・1999年8月22日号)
季節の便りをお届けします。

 地 図 − 生き物リスト 


 夏休み、北海道は観光シーズンですが、これほど暑い日が続くと、観光客も期待外れかもしれません。さて今回は、7月末の集中豪雨で古丹別山にも大変な被害があった話です。
 なお、今回から留萌南部森林管理署古丹別事務所のホームページ(試作版)として、管内概要、林道図等を増補しました。

○自然の猛威・集中豪雨
 1週間ほど前から降り始めた雨に加え、7月28日夕方からの24時間雨量は105mm、この半月で300mm以上降ったのではないかと思われます。
 本州と比べれば、普段あまり降らないところですから、田畑や道路にたいへんな被害が出ました。林道被害の全容はまだ分かっていません。

 雨は森に降り、川を流れ下ります。水源かん養、土砂流出防止といった森林の役割、自然の恩恵に感謝していたつもりですが、「感謝など要らぬわい」とでも言いたげな自然の猛威に、生半可な自然観が打ち砕かれた思いです。

(←写真)濁流の三毛別川
     (7/29天竜橋にて)
 林道被害の様子からすると、他に比べ三渓地区の雨は少なく、この春完成した「苫前ダム」のお陰もあって、被害が少なかったようです。
 三毛別川は、この少し下流で古丹別川と合流しているため、さらに下流の香川地区で水害が発生しました。
 また、古丹別神社横の山崩れにより、一部住民が避難しました。

(←写真)土砂崩れで国道ストップ
     (7/29東川神社近辺にて)
 国道239号線は、大小30箇所以上の土砂崩れ、地滑り、沢からの土砂などで寸断されました。8月3日になって、ようやく開通しました。

(←写真)田畑に流れ出た土砂
     (7/30東川にて)
 東川地区では、山に近い田畑はこうした土砂で、低地では冠水によって多くの田畑が壊滅的な被害を受けました。

(←写真)蛇行を直進した古丹別川本流
     (7/31霧立にて)
 古丹別川は大きく蛇行しながら流れ下っていますが、水の勢いで、直進した箇所もありました。 (2・3日前までは、川は、赤い矢印を流れていました。)
 河岸の立木が巻き込まれ、ずっと下流の田畑にまで運ばれました。